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  • 古典・現代文を解りやすく解説してしまう、少し変なサイト 2007年05月13日

    ~ボツヂル古文・漢文・現代文~

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    与謝野晶子について

     
    bousi7512.jpg


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    さて、和泉式部は千年に一人の天才歌人だから、千年後に同レベルの天才が現れるという訳だ

    「君よ 死にたまうなかれ」の与謝野晶子が、その人だ

    第一歌集・「みだれ髪」は、まさに衝撃のデビュー作で、

    彼女が23歳の時、妻子持ちの男に対する恋心を歌いあげた激烈純情歌集!


    「やは肌の あつき血汐に ふれも見で さびしからずや。 道を説く君」


    抱いて欲しいのに、手をつけてくれくれないの?さみしいよぉ!理屈ばかり言うあなた

    (意訳・4句切れだぞ、この歌も)


    世間は大騒ぎになった。

    当時は文学が、今のテレビや映画やコミックみたいな位置にあったから、

    ほとんどの国民が、文学に興味を持っていた(民意が高かったという訳ではない)

    「何たる ふしだら 不道徳!」

    全国のマスコミ(男たち)は、いっせいに彼女を攻撃したんだ。

    だから、心ある人にも、ない人にも「みだれ髪」は買われていって、

    与謝野晶子の名前と作品は、全国に知れわたった。

    その3年後、さらに大きな論争が起きるんだ。

    ゴシップに煙っていた彼女の本質が、作品となって現れる。

    それが、有名な「君死にたまふことなかれ」だ。


    ああ、弟よ、君を泣く
    君死にたまふことなかれ

    末に生まれし君なれば
    親のなさけはまさりしも
    親は刃をにぎらせて
    人を殺せとおしえしや

    人を殺して死ねよとて
    二十四までを育てしや・・・


    男性は、本質的に臆病者が多い。

    この作品を発表したとき、与謝野晶子は死をも厭わぬ覚悟だったろう。


    「少女と申す者、たれも戦争ぎらいに候」

    女というものは
    誰でも戦争が嫌いです
    当節のように
    死ねよ死ねよと言い、
    また何事も
    忠臣愛国や教育勅語を
    持ち出して
    論じる事の流行こそ
    危険思想ではないかと考えます
    歌は歌です

    まことの心を歌わぬ歌に、
    なんの値打ちがあるでしょう

    ・・・・・・

    国家が大切だの、
    戦争がどうのと
    申しましても、
    女が人間を生むという
    この大役に
    優るものはなかろうと
    存じます。
    子を生むから汚らわしい、
    戦に出るから
    尊いというような
    偏頗な考えを
    男も女も持たぬように
    致したいと存じます。

    (ひらきぶみ 「明星」 明治37年)


    「まことの心を歌わぬ歌に、なんの値打ちがあるでしょう」

    恋や愛情を通して、女は思想を語っていく。

    「恋愛魂・玉砕精神・夢・愛・歓喜・人生・魅惑的かつ文学的」(エレファントカシマシ)

    この、迷いのない直訴は、上は天皇から下は万民に至るまでにしたものだと思う。

    彼女の作品もまた、千年の時を越えて読みつがれていくことだろう。



    (画は、PCが復帰してから掲載します)

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    近代文学 | コメント(0) | 2007/05/13(Sun) 16:04:20

    和泉式部日記・3

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    平安時代の女房は、

    天皇や太政大臣(おおきおおいどトカおおきおおいどのトカ読む・だいじょうだいじんとは読まなかった)、

    右大臣(みぎのおとど)左大臣の嫁さんの世話&雑用係。

    中学生や高校生ぐらいの嫁さんに使えていたお姉ちゃんたちである。

    (ロリコン王国やね、この国は)


    和泉式部は、亭主持ちだったが、

    人妻の身で、天皇と付き合っていた(!)

    そしてその後、天皇の息子の彼女になるんだ。

    これは穏やかじゃない。

    夫との仲は冷え切り、生活の面倒を見てもらっている父親(当時のしきたり)からも勘当されてしまう。


    あえて渦中の人となった和泉式部は、それでも恋に生きていたかったに違いない。

    だが、愛した為尊親王(ためたかのみこ)は、26歳の若さで亡くなってしまう。

    亡くなった天皇子息だから「故宮」と言っている。


    「夢よりもはかなき世の中を~」 世の中とは、世間の意味ではなく、男女の仲のこと。

    4月10日余日(うづきとおかあまり)とは、為尊親王の命日をさす。


    終わってしまった恋、元彼の命日・・・物思いにふけっている彼女のところに、

    小舎人童が新たな男のプレゼントを届けに来る。

    送り主は、またまた天皇の息子! なんと為尊親王の弟・帥宮敦道親王(そちのみやあつみちのみこ)からだった。

    和泉式部は、皇族にモテモテの才女だ。

    ちなみに、帥宮は大宰府の長官のこと(偉い国家公務員)。


    彼女が即興で作った和歌は

    「かをる香によそふるよりは、ほととぎす聞かばや。おなじ声やしたると」

    橘の香りで昔の人を偲ぶよりも、いまプレゼントをくれた貴方のことが知りたい。あの方に似てるの?

    下の句は、音で切れば七・七だが、意味で区切れば四・十だ。

    「かをる香によそふるよりは」という歌いだしがスゴい。

    さっきまで「あはれとながむ」んでいた和泉式部の熱情が、一気に動き出す。


    「まことの心を歌わぬ歌に、なんの値打ちがあるでしょう」


    これをきっかけに、再び周囲から白い目・興味本位の目で見られるような

    迫害・弾圧の恋の道を彼女は歩き出すんだ。

    新しい彼との、10ヶ月に及ぶ恋愛をつづったのが、この「和泉式部日記」。

    古典の「日記」は、今のブログと同じく、人に読んでもらうために書いていた。

    彼女は自分の本心を、いちばん誰にわかって欲しかったのか?

    「故宮」だろうな、やっぱり・・・なんて思ってしまうロマンティックな激烈恋愛ブログだ。



    授業や教科書ガイドでは、古典の本質がつかめないと思う。

    それに比べ図書館の「児童書コーナー」にある子供向け日本古典には優れたものが多い。

    (もちろんタレント・有名人が書いた、しょーもない本もある)

    経験から言えば、少女漫画作家の書いた物は、みな出来が良かった。

    漫画は、絵が好みじゃないないと読む気がしないだろうが、一読を薦める。


    ちなみに、この作品で「女」と出てきたら、和泉式部本人のこと。

    彼女のことだから、あの世で二人の親王と仲良くやっていることだろう。


    (画は、PCが復帰してから掲載します)

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    日記文学・平安 | コメント(0) | 2007/05/13(Sun) 15:58:43
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